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2025.12.07
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鳥栖市SDW新築注文住宅コラム【シロアリや腐朽菌から家を守るには】
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鳥栖市、基山町、みやき町、上峰町、吉野ヶ里町、小郡市、久留米市、筑紫野市エリアで二階建て住宅、平屋、二世帯住宅、建売住宅、建替えなどで新築注文住宅をお考えの皆様こんにちは、サカグチデザインワークス(SDW)です。
木造住宅を守るために知っておきたい ― シロアリと腐朽菌、そして「水」のお話

木造住宅の寿命を大きく左右するのは、シロアリと腐朽菌による木材の劣化です。
「古くなったから被害が出る」のではなく、条件が揃った瞬間に一気に進むのが、この2つの怖いところ。
今回は、住宅を守るうえでぜひ知っておきたいポイントをまとめました。
■ 建物に被害を与える3種類のシロアリ
日本には22種類のシロアリが生息していますが、住宅被害の中心となるのは次の3種類です。
● ヤマトシロアリ
浴室や台所など、高温多湿で地面に近い場所を好みます。特に床下の湿気が多い住宅では被害が起こりやすく、見えないところで静かに食害が進むことがあります。
● イエシロアリ
自ら水を運ぶことができるため、木材を湿らせてから食害します。
そのため 被害が家全体に広がりやすいのが特徴で、もっとも警戒すべき種類と言えます。
● アメリカカンザイシロアリ
外来種で、名前のとおり「乾いた木材(乾材)」を加害します。
家具や室内の柱など乾燥した部位でも被害が出るため、従来の湿気対策だけでは防ぎきれないケースが増えています。
■ 腐朽菌による被害とその特徴
腐朽菌は、木材を栄養源として繁殖し、木の細胞組織そのものを分解してしまう微生物です。
表面に生える「カビ」と異なり、木材の強度に直接影響を与えるため、構造材に発生すると深刻です。
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褐色腐朽菌
主に針葉樹に発生し、木材を褐色化させ、縦横に割れ目を生じさせます。急激に強度が低下することもあります。 -
白色腐朽菌
広葉樹に多く見られ、木材を白く繊維状に変化させます。寒冷地ではキノコを作ることもあります。
いずれも、「湿気の存在」が発生の大きな引き金となります。
■ 防蟻・防腐の最大のポイントは「水」をどうコントロールするか
シロアリや腐朽菌が活動する条件には、「木材(栄養)」「温度」「酸素」「水」の4つがあります。
このうち、住宅でコントロールしやすいのは “水” ただ一つ。
つまり、水分・湿気をいかに排除するかが、家を長持ちさせる最大の鍵になります。
① 水がかからないつくりにする
屋根や外壁の納まり、開口部まわりの雨仕舞など、設計段階で水を寄せつけない工夫が必要です。
② 水がかかる部分には防水・防湿を行う
浴室、キッチン、基礎まわりなどは、適切な防水・防湿施工を行うことでリスクを大幅に減らせます。
また、基礎高さを30cm確保し、防蟻板を土台との間に入れるのも効果的です。
③ 逃げきれない湿気は、通気・換気で排出する
床下や壁内の湿気を滞留させないためには、換気計画が欠かせません。
断熱と通気層のバランス、床下の風通しなど、見えない部分の工夫が家の寿命に直結します。
■ 土台材は“家を守る最後の砦”
防蟻・防腐措置に加えて、耐蟻性・耐腐性に優れた木材を選ぶことも大切です。
ヒバ、トドマツ、イヌマキ、タブノキ、チークなどは天然成分が強く、腐朽やシロアリに対して高い耐性を持っています。
初期費用はやや上がりますが、長期的な安心を得られる「価値ある選択」といえます。
■ まとめ:木造住宅の寿命は“湿気対策”が決め手
シロアリ被害も、腐朽菌の発生も、根本には “水と湿気” の問題があります。
家を長持ちさせるためには、
設計 → 防水・防湿 → 換気 → 木材選定
という一連の仕組みをバランスよく整えることが不可欠です。
これらを丁寧に行った家は、数十年後の状態が驚くほど変わります。
私たちは、こうした見えない部分の品質こそ、住まいづくりで最も大切だと考えています。
当社では、シロアリや腐朽菌対策としてハウスガードシステムを標準採用しており、永く安心できるお家づくりのお手伝いをさせていただいております。
是非一度当社へご相談ください。
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