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2022.09.20

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鳥栖市SDW新築注文住宅コラム【ゾーンごとの設計のポイント】

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ゾーンごとの設計のポイント(キッチン編)


こんにちは! サカグチデザインワークスの中野です。

さて皆さま、注文住宅のメリット・楽しみの一つは、ご自身の好みに合わせて間取り・レイアウトを決めていけるところですよね!                                               キッチンやリビング・ダイニング、そして子供部屋や寝室・書斎などいろいろとありますが、今回はキッチンについてお伝えしたいと思います。

♦ キッチン

キッチンと言っても、さまざまなスタイルがあります                          主に料理をする人の目線で考えましょう

料理をする人がキッチンで過ごす時間は意外と長いものです。なので、使いやすく料理が楽しめるキッチンにしたいものですよね。そのためには、料理をする人自身がご自分の作業している姿やキッチンから見た光景、ライフスタイルをイメージすることが大切です。

家事の最中も家族の様子を確認できる対面式キッチン、機能的で調理に集中できる独立型キッチン、朝日がさんさんと入るキッチン。他にも家事コーナーや食品庫、窓や勝手口の位置などを、さまざまな視点から検討してみましょう。

なおキッチン本体の高さや、カップボードとの距離、全体のスケールなどについては、モデルハウスや完成現場見学会などで確認されることをお勧めします。

§ キッチンの計画 §

キッチンとダイニングを壁などで遮断しないオープンキッチン、キッチンを一つの部屋として独立させたクローズドキッチン、その中間のセミオープンキッチンがあります。ライフスタイルに合わせて選んでいきましょう。

オープンキッチン


オープンキッチンとは、キッチンとリビングダイニングが壁で仕切られていない間取りのキッチンです。

キッチンがリビングダイニングとひとつの空間になるため開放感が高く、広々とした空間になるのが大きな特徴です。

キッチンがインテリアの一部のような、オシャレなLDKを演出できます。

 

クローズドキッチン


クローズドキッチンとは、1つの部屋のようにキッチンが壁で囲まれているタイプのことを指します。

クローズドキッチンの間取りのメリットとしてまず挙げられるのが、調理に集中できるキッチンタイプであることです。オープンキッチンの間取りでは、キッチンの周囲が開かれているため、調理中でも何かと集中できない状況になりがちですが、クローズドキッチンであれば1つの趣味の部屋のように四方を壁に囲まれた中で調理に専念することができます。

 

 

 

 

セミオープンキッチン


セミオープン型のキッチンとは、オープン型とクローズ型の中間に位置するキッチンです。中間型、というのも、なかなかこれといった定義がしにくいのですが、ざっくり、オープン型でもクローズ型でもない、ほどよくミックスされたタイプだとご理解いただければよいかと思います。

メリットとしては、リビング・ダイニングとキッチンとの間の視界がオープン型ほどは確保されておらず、ほどよい開放感があります。

§ システムキッチンの種類 §

システムキッチンの種類は大きく分けて4つあります。スペースや使い勝手、間取りとの相性など、それぞれに特徴がありますが、アイランド型以外は、オープン、セミオープンスタイルにも対応しています。

I 型


I型キッチンとはコンロ、シンク、調理台が一列に並んだキッチンのことで一般的には壁付けレイアウトされるものです。

そして、壁付けにすることでキッチンスペースを有効活用でき、他のタイプと比べてコンパクトなため、スペースが限られている住宅でも導入しやすいというメリットがあります。

I型キッチンは、他のキッチンレイアウトのタイプと価格を比較すると、リーズナブルなものが多いでしょう。理由としては、複雑な形ではないため、キッチン自体の材料費や加工費が抑えられるからです。

L 型


L型キッチンは、シンクとコンロをL字型に振り分けたレイアウト。I型キッチンの次に定番のレイアウトです。

L型キッチンのメリットは、料理や片づけの際に効率よく動けるレイアウトを作りやすいこと。I型キッチンの場合、シンクとコンロの間の作業スペースが広いほど横への移動距離が長くなり、効率が悪くなります。しかし、L型キッチンなら、シンクとコンロの間を斜めに移動できるため、広々した作業スペースを確保しつつ、効率もよいレイアウトにできます。

U 型


U型キッチンとは、キャビネットがコの字型のレイアウトになっているキッチンを指します。シンクやコンロ台が、キッチンの中央を囲むように配置されており、移動スペースが確保できるのが特徴です。

U型キッチンは動線が短くなるのが特長で、方向転換するだけで簡単に別の作業へ移れます。キッチンレイアウトに無駄がなく大容量の収納も実現できることから、キッチンを効率的に動きたい人にはぴったりのキッチンです。

アイランド型


「アイランド(Island = 島)」という言葉の通り、アイランド型キッチンとは、シンクや作業スペースが壁から離れた場所に「島」のように配置されているキッチンのことを指します。

キッチンの両脇から出入りできるので作業しやすく、ダイニングやリビングにいる人と対面できるという魅力もあるキッチンです。

壁に囲まれないからこそ「見せるキッチン」を演出できるのも、アイランドキッチンの美点です。
収納や整理整頓なども自信のある方なら、自慢したくなるキッチンになること間違いなしです。

 

§ 調理スペースを考える §

 

 

システムキッチンの幅などを考える時、特に重要なのは調理スペースです。まな板を始めとした調理器具を置く十分な広さが欲しい。また、どの型にしても、シンク~加熱器~冷蔵庫へは1~3歩で移動できる動線にするのがベストと言われています。

§ 設備・仕様について §

システムキッチンを選ぶときには、必ず必要な設備機能、各部分のサイズなどをしっかり考えましょう。扉の面材の種類や色によっても価格が違ってくることがあるので、メーカーで確認しましょう。

システムキッチンの高さ

毎日使う場所だけに、ご自身の作業のしやすい高さを選びたいものです。標準的な高さは85㎝ですが、オーダーも可能です。実際の使い勝手は、モデルハウスやショールームで確認されるとよいでしょう。

 

収納(カップボード)など

システムキッチンと同じメーカーの品を備え付ける場合と、家具店などで購入する場合とがあります。同じメーカーなら統一感が出せますし、家具店には多様なデザインのものがあります。いずれにしても、炊飯器や電子レンジなどの家電が収納できる幅・奥行き・高さを確認しましょう。

セミオーダー│キッチンメーカーのカップボード

キッチンメーカーのカップボードは、複数の種類が用意されたカップボードの中から設置場所に合わせて自由に組み合わるセミオーダーです。

オーダーメイドよりも価格を抑えることができますが、デザインやパターンが決まっておりミリ単位のサイズ合わせができない部分があります。

 

オーダーメード│家具メーカーのカップボード

家具メーカーのカップボードは、扉の材質やレイアウトなど一からすべて自由に組み合わせるオーダーメイドです。

ミリ単位の細かなサイズ調節が可能で、キッチンにジャストフィットした美しい見た目が叶います。オリジナルのカップボードを作る分、キッチンメーカーのセミオーダーよりも価格が高くなります

 

ワークトップ(天板)、扉など

キッチンのシンクやワークトップにどんな素材を使うのが良いか? 素材選びで悩む方は多いようです。そこで、人気の高い素材「人工大理石」と「ステンレス」について、それぞれのメリット・デメリットを比較してみました。

ステンレス


〇 水や熱に強く、錆びにくい
〇 汚れがしみ込みにくく、掃除しやすい
〇 表面加工によって、様々なデザインを楽しめる
〇 シンクとワークトップのシームレス接合(継ぎ目がない)が可能

✖ 時間の経過とともに光沢が失われることがある
✖ 水垢を放置すると、水の跡が残りやすくなる
✖ 鉄製の調理器具などから「もらい錆」が発生することがある
✖ 機能面だけを重視すると、デザインが野暮ったくなりがち

 

人工大理石


〇 色やデザインが豊富、インテリアに合わせやすい
〇 キッチンのインテリア性を高められる
〇 高級感がある
〇 素材がやわらかいため、水はねの音が小さい
〇 傷がついても、研磨によって解消できる

✖ 熱や液体によって変色が起こることがある
✖ 強い衝撃で割れることがある
✖ 紫外線の影響で黄ばむことがある
✖ やわらかい素材のため、傷がつきやすい
✖ 鉄製の調理器具などから「もらい錆」が発生することがある

 

§ どちらか選ぶ5つのポイント §

上記のように、人工大理石・ステンレスそれぞれにメリット・デメリットがあります。そのため、素材選びでは、特徴をよく把握した上で重視したいポイントをより多く満たす素材を選ぶことが大切です。そこで以下のようなポイントを基準にしてみると良いでしょう。

インテリアとの調和

キッチンの素材は、インテリアの雰囲気を大きく左右します。特に、近年人気のアイランドキッチンは、キッチンカウンターやシンクが空間の中心的な存在となることも。そのため、キッチンやダイニング空間全体との調和は大切なポイントです。使用する床材や壁紙、家具など、インテリアの方向性に沿った素材を使用することで、キッチン・ダイニング空間に統一感を持たせることができます。

可能であれば床材や壁紙のサンプルを使って、調和するかどうかを確かめてみると良いでしょう。

機能面

料理を作る頻度や使用する調理器具などによっても、最適な素材は変わります。たとえば本格的なオーブン料理を頻繁に作るような場合は、熱に強いステンレスが向いているかもしれません。反対に、普通に調理できればOKだけど、インテリア性を重視したいという方には人工大理石が向いていることも。人工大理石はカラーやデザインが豊富なため、キッチン・ダイニング空間との調和が容易です。

メンテナンス

キッチンは使えば汚れがつき、お掃除が必要になります。素材の特徴をよく考慮して、お手入れ方法や頻度なども検討しておきましょう。

質感

調理をするときはもちろん、ちょっと水を飲みたいとき、お手入れのときなど、キッチンに触れることは多いものです。そのため、素材の質感も重要なポイント。調理中に器具を置くとどうか? 手で触れるとどんな感触か? しっかり確認しておきましょう。

つなぎ目

シンクと天板などにできるつなぎ目は、手触りや使い勝手を大きく左右する部分。凹凸が大きい部分には、汚れも溜まりやすくなります。お手入れの手間にも関わる部分ですので、よくチェックしておきましょう。

 


まとめ


オープンキッチンとは、キッチンとリビング・ダイニングの間を遮る壁などがない間取りのキッチンのこと。

キッチンとリビング・ダイニングがひとつの広い空間になるので開放感があり、LDKが広く感じられるのが特徴です。

キッチン台がどこにも壁についていないアイランドキッチン、1辺が壁についているペニンシュラキッチンなど様々な形があります。

キッチンとリビングが近いので家族とコミュニケーションをとりやすい、配膳がしやすいというメリットもあります。

一方、油はねや水はね、においが気になる、収納スペースをとりづらいといったデメリットもあります。

そして、ワークトップなどの素材は、それぞれの特徴よく把握した上で重視したいポイントをより多く満たす素材を選ぶことが大切です。

 

他にもいろいろ気になる点や、キッチンの形状や工夫で対策も可能です、是非一度ご相談くださいね!

 

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