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2022.10.21
- #sdw-web
鳥栖市SDW新築注文住宅コラム【家全体の大きさを考えるポイント】
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皆さん、こんにちは!! サカグチデザインワークスの中野です。
今回は、お家を建てる際の、家全体の大きさなどの考え方をお伝えしていきたいと思います。
家全体の大きさは将来のことも考えて決める
必要な部屋数で家の大きさが見えてくる
◇数年先までを視野に入れて
建物の大きさを決めるには、5年、10年、20年先を考えて、家族構成から必要な部屋数や用途ごとのスペース、ライフスタイルをイメージする必要があります。そのお家で暮らす家族構成に、今後変化があることを視野に入れて、部屋数や大きさを考えていきましょう。
例えばですが、現在お子様が小学生だとすると、数年後お子様は大学進学や就職で実家を離れて生活されることになるかもしれません。この場合、一緒に暮らしている期間は最短であと7~10年程となります。お子様が女の子の場合は、ご結婚され家を離れる可能性もあります。あまり考えたくはありませんが、ご両親がお年を召されて、介護施設へのご入居が必要になられるかもしれません。
このように、現在のご家族全員が一緒に暮らす期間は意外と短い場合もあるのです。
■家の広さを考えるときに考慮する事
●基本として考えること
家族構成:お子様の成長などでご家族の人数がどう変化するか
土地の広さ:購入済(予定)の土地の建ぺい率などはどうか
予算:最低・最高予算はいくらか
●生活の変化・家族構成の変化の可能性を考える
①現在のご家族の人数で過ごすのはあと何年くらいか?
②子ども部屋の数はお子様の人数分必要か?
→大きな部屋を分けて使うか
→リフォームの可能性は?
③今後、ご両親との同居の可能性はあるか?
→同居となった場合のご両親の居室は?
→介護などのための広い空間確保やリフォームの可能性は?
④お子様の結婚で同居される可能性は?
→2世帯住宅にするか?
→住み分けはどうするか?
ここでひとこと!
家は工夫次第で広い印象にできる
建物は大きさだけでなく、使い勝手や開放感で広さの印象が変わってきます。予算等とのバランスで、どうしても必要な広さが確保出来ないといったときは、天井高を高くし部屋の「容積」を大きくする。あるいは大きな窓を設けて開放感を出したりなど、狭い部屋の窮屈感をカバーすることも一考ですね。
◇将来的には減築リフォームという手もある
将来的には夫婦2人になるけれど、それまではある程度の部屋数は絶対必要だし、どうすればいいの? と悩まれることもあると思います。そういう場合の一つの手として、最近では減築リフォームをされる方も多くなっています。減築リフォームとは、建物の2階部分を全て解体したり、部屋を壊したりして建物自体を小さくするリフォームの事です。例えば多いときには一家4人で暮らしていたものの、お子様の巣立ちなどで夫婦2人なってしまい家のメンテナンスや掃除が大変になってしまった、という場合に使われる方法です。
このような減築リフォームの可能性も考えておかれると良いかもしれませんね。
◇理想的な居住面積の目安は?
国土交通省が公表する「住生活基本計画」では、豊かな生活を実現するための住宅面積の基準(誘導居住面積水準)と、健康で文化的な生活の為の必要最低限の住宅面積の水準(最低居住面積水準)を示しています。これによると一般的な地域(都市部以外)では、3人家族で100㎡(約30坪)、4人家族では125㎡(約38坪)を良質な戸建て住宅の確保の目標としています。都市部の目安も出ていますので、ご参考にされてもよいでしょう。
■家の広さを考えるときに考慮する事
❔❔住生活基本計画ってなに❔❔
住生活基本法に基づき、国民の住生活の安定の確保・向上を目指すための施策です。住宅の品質や性能、居住環境の整備などに関する様々な施策があり、上の表の居住面積水準を始め、住居の性能水準、居住環境水準などが示されています。なお、これは5年毎に見直されています。
まとめ
❑家全体の大きさは、数年先まで視野に入れ、生活の変化・家族構成の変化の可能性を考える。
❑基本として考えることは、「家族構成」「土地の広さ」「予算」などから考えていく。
❑家族構成の変化に柔軟に対応するためには、建物自体を小さくする減築リフォームの可能性も視野に入れておく。
❑理想的な居住面積などは、国土交通省の「住生活基本計画」などを参考にしてみる
この他にも、いろいろとお悩みの事などがありましたら、是非一度私どもにご相談ください!
誠心誠意、全力でサポートさせていただきます!!